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理事長所信・基本計画

 

2017年度 一般社団法人 玉名青年会議所 理事長所信

 
一般社団法人玉名青年会議所
第61代理事長 児玉 陽一
 

【はじめに】〜JCが故郷を変えた〜

空前の新婚旅行ブームが終わりを迎える昭和50年代初めに、南国宮崎で生をうけた私は、両親の深い愛情をうけながら、大好きな野球の練習に明け暮れ育った、生まれも育ちも宮崎の 人間で、当然のように「故郷は宮崎です」と言っておりました。24歳で初めて熊本に足を踏 み入れ、義父が経営する会社に入社し、この玉名で暮らしはじめ、数年後に取引先の先輩から 「玉名におるならJCに入らなんたい」と勧誘され、訳が分からないまま入会し、私のJC活 動が始まったのです。入会後は、あまのじゃくな性格や時として思い上がった言動を叱られな がらも、先輩方の行動に共感を覚え、地域を想う志の高さとその志を同じして組織として行動 するJCの魅力にのみ込まれていき、今日までの活動で多くの学びを与えていただきました。 JCが私の知識にさらなる「想像力」を与えてくれた。 JCが私に「使命感」と「責任感」を抱かせてくれた。 JCが私にこの地域を愛せと教えてくれた。 JCが私を変えてくれた。この地域をより良くしたいと考えるようになったのです。 今、心から愛している故郷はこの玉名だと実感しています。

 

【歴史に感謝し愛灯をつなぐ】

先人たちが故郷玉名を愛する熱い情熱を注ぎながら、1957年11月15日に全国で126番目の青年会議所として立ちあがった玉名JCも、その先へ 〜50年の絆 その想いを胸に 〜 をスローガンに掲げた50周年から10年が経ち、本年創立60周年という大きな節目を迎 えます。この10年間玉名地域では様々な変化があり、2011年3月の九州新幹線全線開通 に伴う新玉名駅の開業をはじめ、先人たちのご尽力により県北の拠点として着実に発展してき ました。また、組織では公益法人制度改革による法人移行として一般社団法人の認定を受け、 組織の透明性や健全な財務体質とコンプライアンスをより一層強化し、市民に分かる公益性の 高い事業を展開してきました。先人たちが並々ならぬご尽力で築き上げてこられた歴史がある からこそ今の玉名JCがあり、私たちの活動が続けられていることを決して忘れてはいけませ ん。私たちは、先人たちに感謝と敬意を表し、その想いと伝統を継いで、未だ行き詰まりをみ せている地域の構造的な問題と、解決しなければならない課題とは何かを熟知していくと共に、 私たちがまだ知らないこの地域に潜在する様々な魅力や可能性を市民と共に探し、知識と認識 を深める当事者意識を高めていくことが、未来を描く一つの財産になるものと確信します。また、目的や手法が違えども、自らが住み暮らす地域のために使命感と責任感をもって活動する 多くの青年団体があります。同じ時代を生きる責任世代の青年同士が、交流を含めた有機的な 連携を図ることで、私たちJCの理想とする「明るい豊かな社会」に帰結する大きな近道であ ると考えます。今後も関係諸団体や関係各位とさらに強固な連携を深めながら、地域への愛郷 心をもった私たちの活動と運動でより良い玉名の未来を描き、これまでの歴史に感謝を表し、 これからの次代に愛灯をつなぐ創立60周年事業を開催します。

 


【JCらしさで復興に導く】

2016年4月14日、さらには4月16日に熊本地方を震央とする最大震度7.0の熊本地震が発生しました。かつて経験したことのない大地震で、多くの尊い命や住み暮らしてきた 家屋、仕事、さらには未来に抱く夢や希望もすべて失っていく自然災害がこの熊本で発生した のです。2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴い、全国各地で災害に対する地域 自治体の対策と、防災・減災に対する関心度は高まりつつも、市民意識は今回起きた想定外の 自然災害に備えることはできていませんでした。ただ、私たちが災害の一被災者として学んだ ことは多く、今回の学びを今後想定される自然災害に備える一つの情報として、風化させるこ となく受発信していかなければなりません。そして、大きく傷ついた市民のくらしと地域産業 の再興へ向けた活力を取り戻すために、逆境の中にも夢を抱いてチャレンジする若者らしい行 動で、青年経済人として地域経済をより一層発展させることも必要となってきます。何よりも 私たちの地域には、九州新幹線新玉名駅や高速道路南関ICと菊水ICがあり、全国各地から 支援に駆けつけていただいたボランティアの交通手段や、志で集められた支援物資輸送の中継 地点として、地理的優位性を活かす大きな機会にもなったはずです。その他日常生活を支える インフラの利活用を含め、県北の災害対策窓口としての役割にも目を向け、「震災復興が地域の チャンスになる」そんな期待感をこれから地域全体に大きく膨らましていくことが肝心です。 さらに、熊本県が基本理念として掲げた「創造的復興」に官民一体で取組み、熊本ブロック協 議会と連携を深めながら、地域の絆でつなげるネットワークの確立と、災害に対する危機管理 の醸成を図ることで、安全で安心して暮らせる熊本を必ず取り戻さなければならないのです。 がんばろう熊本!がまだせJC!

 

【未来を創造する青少年育成】

昨今、低年齢化で起こる人の痛みを知らない凶悪な犯罪は、親から子どもへしっかりとした礼儀作法や人への思いやり、感謝する気持ちなど親の姿勢を伝える愛情の希薄が一つの原因で 招いているものではないかと考えます。私たちは地域の大人として子どもたちに「人としての 教え」をしっかりと伝える義務があり、時に厳しくも自らが子どもたちの模範となって行動す ることを自覚しなければならないと考えます。子どもたちがより輝ける地域であるために、子 どもたちに何を伝えるのか常に真剣に考え、次世代を担う子どもたちの健全な育成に寄与して いく必要があります。玉名JCが継続して行う青少年育成では、家庭教育や学校教育で学ぶし つけと、基礎学力や共同意識の習得に加え、子どもたちの純粋な心や愛郷心といったものを十 分に引き出してまいります。子どもたちの将来に大きな夢や可能性を抱かせる一助として、生まれ育った地域への愛を膨らませていくと共に、自分たちの地域を自分たちの手で守り抜こう とする気概をもたせることで、普段生活する当たり前の環境がいかに有難いことなのかを知り、 子どもたちの豊かな感性の中で、心身の健康や自然の恩恵、食文化や勤労などへの感謝の心が さらに育まれていくことでしょう。また、地域コミュニティーの活性化を図り、身の回りの家 族だけではなく、地域の大人との関わりや他者との交流を通して、多少は人に揉まれながらも エゴイズムな考えとなる「利己主義」を無くし、物事の善悪が正しく見極められる判断力と、 生き抜く力を補う忍耐力を備えさせ、他者を尊重できる豊かでたくましい人間性を創造してま いります。そして、人と人が関わる社会の仕組み自体を、大人としての姿勢でしっかりと伝え ていくことで、私たち自身も地域教育の学びと気づきを得ることにもつながります。本年度、 地域一体となった教育環境の向上を目指すために、私たちが大人としてその責任のもとで、次 代を担う子どもたちの潜在力を引き出し、さらに輝かせられる青少年育成に努めてまいります。

 


【次代に誇れるJAYCEE育成】

JCという組織に価値と可能性を感じ、日々の活動と運動に誇りをもっているでしょうか。近年せっかく入会しても、志を立てないまま退会していく会員や、仕事や家庭など世間の常識 から逃れる道を選択する会員が後を絶たない現状に対し、地域の青年経済人として社会とどの ように関わっていくのか不安に感じることがあります。私はこれまで、他者に指されることの 無いようJCで得た経験を活かし、自分に自信と誇りをもって生きてきた自負があります。そ のすべてが経験から言えることで、これから入会してくる会員やアカデミー会員に、その経験 をもとにJCの価値と可能性を魅せる高い見識と、それを支える実行力を伴った胆識で、社会 に対しての説得力を備えさせ、己の生き方に自信と誇りがもてる次代の指導者として導く重要 な役割があることを改めて認識しなければならないと考えます。JCの運動は、常に若い集団 としてより良い明日に挑戦することを宿命づけられており、今日のような多様化な時代だから こそ、どのような激動の変化にも対応できる「正しい考え方」を身につけた個の確立が必要で、 会員一人ひとりが持つ感性豊かな個性と魅力ある個性を、地域において、企業において発揮で きる機会を積極的に創出してまいります。また、その個性が、組織においても魅力ある「説得 力」として放たれていくことで、地域の若者たちにJCへの憧れを抱かせる火種となり、会員 の拡大にもつながるものと大きな期待をしています。青年の学び舎と呼ばれるJCで身に付け た各々の思想と想像力で、まちづくりとひとづくりに果敢に挑戦する実行力こそが、地域に誇 る青年の価値であり、人を惹きつける説得力を備えることが、次代に誇れるJAYCEEの魅 力であると確信します。限られた時間の中で共に励み、励まし、支え合いながら、個人の成長 とさらなる地域の発展に向け邁進していきましょう。

 

【地域の明日を考える】

2016年7月10日に投開票が行われた第24回参議院議員選挙から、投票権が18歳以上に引き下げられ、若年層の新しい有権者たちが真剣に政治や選挙を考える時代がスタートし ました。憲法改正問題や消費税率の引き上げ問題、さらには環太平洋経済連携協定(TPP) 問題など、国の将来に対する関心度は高まりつつも、熊本県では震災の影響もあり、投開票率は51.46%の過去最低に終わり、政治参画への関心度が決して高いとは言えませんでした。 市民が主権者意識とその責任のもとに、理想とする地域の将来像を描いているのか、私は疑問 に感じさせられます。私たちJCは、より良い地域の未来を考える団体として、新たに有権者 となった若年層を含めた市民に政治と向き合う機会を創出し、進学、就職、結婚、子育てとい った私たちの身の回りの生活に対する問題一つひとつが、政治と結びついているということ。 また、我が国は民主主義の国家であって地域の未来を創る選択肢は、主権者である国民一人ひ とりにあるということを、私たちJCの運動で拡散し、地域の明日を考える市民意識を喚起し てまいります。

 


【説得力が人を動かす】

組織に存在していても、秩序なく自らの身勝手な判断だけで物事を変えようする人がいます。私はそんな行動に抵抗感があり、人を惹きつける力はそれほど存在しないと考えます。JCという組織が地域から最も必要とされる魅力的な存在であり続けるためには、組織としての秩序 を私たち自らが遵守していくことであり、市民向けに行う公益的な事業でも、その中身の透明 性が試されているのかもしれません。これまでの60年間守り続けられた玉名JCの歴史の中 にも、組織運営に対してのルールが存在して、“ルール”を守れる“モラル”の育成を能動的に 遂行していく、言わばその「説得力」が、私たちJCのまちづくりとひとづくり運動を影から 支えた立役者であり、今後それを社会にしっかりと説明することこそが求められているのです。 まずは、秩序ある組織運営に対する意識の啓発に、JCとして責任ある情報の受発信を通し、 組織全体に浸透するよう先駆けることで、市民にも社会的にも、そして自分の会社や家庭にお いても、揺るぎない説得力をもつ“カタチ”として示せるものと確信します。

 

【むすびに】〜託された責任〜

私たちJAYCEEは、20歳から40歳までの貴重な人生の中で、“若さ”が持つ未来への無限の可能性を、自分たちの手で効果的に描きだし、「今を生きる」青年として英知と勇気と情 熱をもって明るい豊かな社会を築き上げていく者でなければなりません。これまでの先人たち が築いた歴史と伝統とその想いを継いで、本年創立60周年を迎える大きな節目に、私たちが さらに躍動する「新たな一歩」として、地域からの愛、会社からの愛、先人からの愛、仲間か らの愛、家族からの愛、私たち自身を支えていただいているすべての愛を纏い、そのすべての つながりの中で生かされていることに感謝し、地域の未来を描いてまいります。

2017年度、玉名JCすべての会員が皆で笑い、幸福な地域づくりに向け、託していただ いたその責任を次代へつなぐため、地域力あふれるまち玉名の、明日のために、今を切り拓き 未来へ共に歩んでいきましょう。

 
 

 

 

一般社団法人玉名青年会議所2017年度基本計画

 

2017年度基本方針

1. 60年の歩みに感謝し、次代へつなぐ玉名の創造

2. 災害に強いまちづくりの推進

3. 未来を切り拓く笑顔あふれた青少年育成

4. 夢を語り次代を担う人材育成

5.揺るぎない説得力をもつ組織運営

 

 

2017年度事業計画

1.未来を描く60周年特別事業

2.熊本の復旧・復興に向けた市民意識醸成事業

3.未来への可能性を描ける地域教育事業

4.感謝の心と忍耐力を育む環境教育事業

5.地域の明日を考える未来選択推進事業

6.次代に誇れるJAYCEE育成事業

7.感謝を伝える家族交流事業

8.命を救う献血事業

9.日本JC・九州地区・熊本ブロック協議会が提唱する事業