理事長所信・基本計画

玉名青年会議所2024年度スローガンの画像

 

2024年度 一般社団法人 玉名青年会議所 理事長所信

 
一般社団法人玉名青年会議所
第68代理事長 横山 大輔

 

~はじめに~

1957年11月15日、全国で126番目に玉名青年会議所が誕生し、現在まで連綿と続く歴史の上に私たちは立っています。昭和59年に私はこの愛する郷土玉名に生まれ、人生を歩んで行く中で、2010年、26歳の時に玉名青年会議所の門を叩かせていただきました。当時の私は特に目的もなく、ただ毎日仕事をし、日々を送っているどこにでもいる普通の若者でした。そんな中、青年会議所に入会し当時の先輩方の地域をもっと良くしたいという思いの下、共に活動・運動を続ける中で、時には怒号が飛び交うような真剣な会議を目の当たりにし、地域のことなど何も考えていなかった若者が地域のために何ができるのか、何が必要なのかを真剣に考え、実践し行動を起こすようになりました。青年会議所には、成長の機会が無数にあります、この貴重な学び舎である玉名青年会議所の歴史と伝統を現在まで紡いでこられた偉大な先輩方に感謝し、現役である私たちも歴史を紡ぎ次代に繋ぐ責任を自覚し、この学び舎である玉名青年会議所をさらに力強く発展させてまいります。

 

〜さらにその先へ〜

2013年に初めて委員長という職を拝命し、年頭の委員長所信に記載した自分の限界+一歩、自身の101%で行動すること、そしてその限界を基準とし、一歩を繰り返し成長し続けて行くことがより良い未来を創ることに繋がる。この想いは今も変わらず自身の行動の基準となっています。我々青年会議所会員は明るい豊かな社会の実現に向けて歩を進めていく団体です。明るい豊かな社会とは、笑顔あふれる地域づくりだと考えています。全ての会員が自身の101%を目指し行動を起こし続けて行くことこそが明るい豊かな社会の実現に繋がることだと確信しています。

 

〜地域住民とともに未来を描くことのできるまちづくり〜

我々が所属する玉名青年会議所は本年で誕生から67年を迎えます。この半世紀以上の長い歴史の中で様々なまちづくり運動を展開し、地域課題の解決に向けて玉名青年会議所は歩を進めてまいりました、その中で、2017年に迎えた創立60周年時にマラソンを活用したまちづくり運動を10カ年計画として提言を行い、2023年初めてのフルマラソンの開催に至りました。これをさらなる発展の契機とし、地域にさらなる賑わいを生み出すことが必要です。賑わいには、地域の方々に「楽しい」と感じてもらえることが必要であり、どんなに崇高な目的があっても人々に届かず理解を得られなければ意味がありません。我々玉名青年会議所が掲げるマラソンを活用したまちづくりを地域住民や行政と協力し、多角的な視点や柔軟な思考で捉え、地域の人々が笑顔になる、玉名って楽しいと感じることのできる魅力あふれるまちづくり運動を展開してまいります。

 

〜地域の未来を担う子供たちの育成〜

地域にとっての未来は子供たちであり、健全な道徳心を持ち笑顔あふれる青少年に成長することは地域にとって最も必要なことです。玉名青年会議所においても青少年育成には長きに渡り注力を続け道徳心や郷土愛など様々なテーマで事業を展開してまいりました。昨今、様々なライフスタイルの変化や、技術の進歩により、携帯ゲームや家庭用ゲーム機、SNS、VRなど直接顔を合わさずとも交流を深めることができる時代になり、学校の授業においてもタブレットや、ZOOMでの授業など学ぶスタイルにも劇的な変化がうまれています。情報化社会の現代だからこそインターネットやSNSの情報を正しく理解し、適切な判断を行う能力を身に着けることが必要です。我々玉名青年会議所も多角的な視点で捉えた、時代に即した青少年育成事業にチャレンジする必要があると考えます。子供たちだけではなく我々大人も共に学び、成長する機会を創出することで学校だけではなく、家庭でも学ぶことのできる環境づくりを行うことで道徳心をもった笑顔あふれる青少年育成事業を構築してまいります。

 

〜地域に必要とされるリーダーの育成〜

青年会議所は20歳から40歳までの青年の学び舎であり、様々な学びの機会を会員に提供し、地域のリーダーとなる人材育成に寄与する団体です。しかし、近年の新型コロナウィルスの蔓延で事業が開催できず会員の経験値不足や青年会議所に対する理解力、青年会議所に存在する価値や魅力に気づけずに運動、活動への参加数の減少など地域のリーダー育成に関しても十分ではないのが現状です。また、それに伴い会員数の減少など全国の青年会議所での課題は玉名青年会議所においても例外ではなく、重要な課題となっています。この連鎖を断ち切り、課題解決に向けて、会員が青年会議所に存在する目的に気づき様々な経験を通じて、多くを学び、地域に必要とされるJAYCEEに成長することのできる、会員育成が必要です。さらに、そのようなリーダーシップを兼ね備えたメンバーがJAYCEEとしての魅力を地域に広く伝播し、地域活動に率先して参加を行い、地域の若者に青年会議所の魅力を伝えることで、自ら青年会議所の門を叩きこれからの未来を担う若者がさらに多く集える環境づくりを行うと共に、従来の拡大手法をさらに進化させ会員拡大に繋げます。今こそJC三信条である、奉仕、修練、友情を実践し、未来のためにさらなる一歩を踏み出します。

 

「配慮のある組織運営」

携帯電話やタブレット等、電子機器の普及により便利なツールが発達してきています。会議においては、ペーパレス化や自宅でも会議に参加できるアプリもあり、今では組織運営に欠かすことのできないモノとなりました。しかし、メール等の機能が発達した事で、顔の見えない関係性ができ、コミュニケーションの大切さが薄れてきている現状もあります。

本年の組織運営に関しては、便利な機能を活用しつつ、電話連絡や直接会って話をすることでより伝わるおもいを感じてもらい、メンバー間の気持ちが一つになることで、相手の気持ちを考えることのできる組織に導いていきます。

そして、ベテランのメンバーもアカデミーメンバーも情報をうまく共有し、玉名青年会議所が一致団結することで、事業をはじめ、例会や総会の参加率向上につなげます。

 

〜柔軟な対応力と説得力を持った組織運営〜

青年会議所は一切の妥協を許さず、まちづくり、ひとづくりに長い期間を掛け、事業計画書を様々なルールの中で議論を交わし運動、活動を行う会議体です。しかし現代社会において、多様性や社会情勢など時代の変化に合わせて変化を続けて行くこともまた青年会議所に求められていることではないかと考えます。温故知新の精神を持ち、今までの歴史を学び、熟考を重ねることで様々な問題、課題に柔軟な対応力を持った組織運営が必要です。組織運営に必要なことは透明性と説得力だと考えます。説得力とは知識、見識、胆識を身に付けた先に生まれる物です。どんな情報も、どんな考え方も実際に行動を起こさなければ意味がありません。これは青年会議所においても同様です。自らルールを遵守し行動し自分ではない誰かのために行動を起こし続けていく姿にこそ説得力が生まれるのだと考えます。その揺るぎない説得力を持った会員が能動的に活動、運動を行うことで力強い組織へと成長し、地域の未来へのさらなる一歩を踏み出します。また、組織運営に必要なことは透明性です。青年会議所は会員の会費によって運営を行っています。その会員の会費をしっかりとルールに則った形で予算執行ができているのかを透明性をもって行っていく必要があります。コンプライアンスの確認や財政審査会を行うことと共に徹底的に確認を行い貴重な財源である会費の適切な運用を行うことで信頼、信用される組織運営に努めます。

 

〜むすび〜

「時間は全ての人に平等である」歴代の先輩がよく言っておられました、青年会議所は40歳で卒業を迎えます。この限られた時間の中で何を学び、何を感じ、何を手に入れ、何を成すのか、それを決めるのは自分自身です。青年会議所には人生において必要な物を手に入れることができる機会が豊富にあります。しかし、その機会もただ待っているだけでは目の前を通り過ぎてしまいます。機会は自分で掴み取るものだと私は考えます。今皆さんが立っているその場所からさらに一歩踏み出して下さい、そこにはさらなる可能性と無限に広がる未来が必ずあるはずです。この限られた時間の中で共に学び成長し、共に歩んで行きましょう。

 

 

 

一般社団法人玉名青年会議所2024年度基本計画

 

【2024年度 スローガン】

さらにその先へ
~未来への一歩を踏み出せJAYCEE~