理事長所信・基本計画

玉名青年会議所2026年度スローガンの画像

 

2026年度 一般社団法人 玉名青年会議所
理事長所信

 
一般社団法人玉名青年会議所
第70代理事長 塩山 治彦

 

~はじめに~

昭和の時代が終わり、平成の時代が始まった直後に玉名郡南関町で私は生を受けました。幼いころに母親を亡くし大変な時期もありましたが地元の方々、家業の社員さんたちに支えられながら充実した少年時代を過ごしました。高校時代は実家を出て生活をしておりましたが、父親の熱心な説得もあり高校卒業後は、幼少時代に支えてくれた地元の方々、家業の社員さんたちに恩返しをするために家業への就職を決めました。18歳、家業の手伝いはおろかアルバイトの経験もない私は、無我夢中で仕事を覚えながら現場一筋で働いてまいりました。私の仕事は、地域を代表する食にまつわる仕事です。社業の発展は、地元の発展に繋がるという社是のもと、まちづくりや地域振興に携わってきました。しかしながら、小さな町の中にいただけでは外の世界を見ることができず井の中の蛙になるのではと思っていたころに、ある先輩から玉名青年会議所の勧誘を受け、2012年11月15日、玉名青年会議所創立55周年の日に、私は玉名青年会議所の門を叩かせていただきました。本年で入会14年目になります。「明るい豊かな社会の実現」のために様々な活動・運動を通して今まで多くの先輩諸氏から知識・経験・情熱を授けていただきました。青年会議所には「恩送り」という言葉があります。今こそ私の「恩送り」の時です。これまでの経験や先輩諸氏からの恩を「理事長」という職を通して地域や会員の仲間たちに返させていただきます。

 

〜Enjoy the Challenge〜

青年会議所では修練・奉仕・友情の三信条のもと、全国各地で「明るい豊かな社会の実現」のために20歳から40歳までの青年が活動・運動を行っております。
それぞれの信条は、個人の自己啓発と修練を行うこと(修練)、その培った能力を用いて地域社会に貢献すること(奉仕)、そしてそれらを支える仲間との絆(友情)を示しております。三信条の順番のとおり、運動・活動を進める際に、まずは修練というものが前提として立ちはだかってきます。青年会議所は学び舎と言われますが、そこにはカリキュラムやマニュアルは存在しません。成長の場ではありますが、それは約束されていません。何事にも挑戦(Challenge)する姿勢が重要であると考えます。忙しい仕事をどうにかやりくりし、家庭やプライベートの時間をも使いながら地域社会に奉仕をする。その素晴らしい挑戦を継続し仲間を増やしていくには、楽しむこと(Enjoy)も同じように重要です。「 Enjoy theChallenge」~笑顔が地域の未来を創る~このスローガンのもと会員同士の結束を高め、地域社会を良くする運動の輪を広げていきましょう。

 

〜新しい挑戦も楽しんで行うまちづくり〜

様々な青年団体がこの荒尾・玉名地域には存在しています。青年会議所の存在意義は、社会問題の解決のための運動の展開とそのための人財育成にあります。
誰もが問題と思っていることに取り組むことも重要ですが、だれも課題と思っていないことに目を向け、理想の未来のための運動を起こすことも重要です。 玉名市、荒尾市、南関町、和水町、長洲町、玉東町これらの2市4町にわたる活動エリアを持つ玉名青年会議所は、これまで数々のまちづくり運動に取り組んでまいりました。この全く異なる個性を持った2市4町の中でまちづくり運動を起こしていくには、まず、各地域のことを知り、地域で何が求められているのか、伸びしろは何なのか、その特性を理解して運動を展開することが必要です。そして、青年会議所として運動を行っていくためには、地域の関係各所の方々の協力や市民の皆様に興味を持っていただくことが重要です。人は、難しいことや面倒なことには興味を持ち辛いものです。まちづくり運動を展開するにあたり、楽しそうだと感じていただけるまちづくり事業を展開してまいります。

 

〜この10年の振り返りと70周年への礎作り〜

1957 年11月15日、全国で126番目の青年会議所として誕生した玉名青年会議所は本年で69周年を迎え、いよいよ70周年という大きな節目が目前まできております。2017年度60周年の際に未来への提言として「マラソンを活用したまちづくり」を掲げ、日本マラソンの父金栗四三氏のふるさと玉名地域でのフルマラソン大会を開催すべく運動を行ってまいりました。そして、2023年に初開催を迎え本年で4回目の開催となります。2020 年2月第1回が決まったものの新型コロナウイルス感染症の拡大により開催が断念されるなど開催までの道のりは平坦なものではありませんでした。70周年を来年迎えるにあたり本年度は、70周年準備として、玉名青年会議所の9年間の運動を振り返り、これまで「明るい豊かな社会の実現」のために尽力された玉名青年会議所の先輩方の挑戦と努力に感謝し、この思いを未来へ伝えるために次の10年間の方向性を示す準備を行います。 そのためには、関係各所との連携が不可欠です。まずは、玉名JCグランドシニア会及び玉名JCシニアクラブの先輩方との連携です。これまでの歴史を作って来られた先輩方に感謝を伝えるためには、現役会員が積極的にコミュニケーションを取ることが必要です。先輩方との連携を取ることで、これまでの運動の歴史を深く知り、これからの運動の方向性を定めてまいります。そして、荒尾・玉名地域の青年団体との連携です。2025年度には初めて荒尾YEGとの合同例会を開催するなど地域の青年団体との連携は毎年深まってきております。目的や手法は違えど、同じ青年として地域を想う気持ちやより良くしたい気持ちは同じであると考えます。70周年の発信のための連携強化に繋げてまいります。また、熊本ブロック内各地の青年会議所との連携も重要です。県内各地で志を同じくし、青年会議所運動を行う仲間との連携により、運動展開の手法や運動の幅を広げることが可能になると考えます。以上の3つの連携を深めることにより、来年迎える70周年という大きな節目に向けての礎を作ってまいります。

 

〜子供たちの笑顔を創る青少年育成〜

地域の未来を作るのは子供たちです。転出超過となる荒尾・玉名地域において、一旦外に出てしまった子供たちがまたこの地域に戻ってきたくなるような運動の展開が必要になります。2025年度は、「探究学習」を活用して多くの青少年が地域課題に目を向けて、郷土愛を育みながら成長していく取り組みをされている高校と連携をとり、荒尾・玉名地域にこの取り組みを波及させる事業を行いました。地域の魅力を伝えこの地域で働く選択肢を子供たちに伝える運動を行うことは、地域に持続性を持たせることに繋がると考えます。そして、この地域に根差した事業を行っている玉名青年会議所の会員の企業が、子供たちが将来この地域に戻りたいと思った時の受け皿となることができることも重要です。地域の持続性と企業の持続性は切っても切り離せない関係です。実際にこの地域で働き、地域の活性化に目を向ける玉名青年会議所の会員だからこそできる運動を目指します。

 

〜共に楽しんで挑戦する仲間の会員拡大〜

青年会議所は、20歳から40歳までと決まっているからこそ常に新しい考えを持ち込むことが可能であり、常に活動・運動をバージョンアップしてまいりました。
この創立以来一貫して「明るい豊かな社会の実現」に向けて活動・運動を続けてきた歴史こそが、玉名青年会議所が地域の中で存在感を持ち続けることができた理由ではないでしょうか。そして、この玉名青年会議所を未来永劫存続させるには、会員拡大が欠かせません。青年会議所の持続性は全て会員拡大にかかっています。純粋に「明るい豊かな社会の実現」に向けて活動・運動をできる人財がいなくなることはこの地域にとって大きな損失です。 昨年度、九州地区協議会役員として九州内の様々な地域を見てまいりました。その結果として感じたことは、地域の活力を保つためには、青年会議所のような若い力が必要であり、一旦無くなってしまうとそれを元に戻すことはほぼ不可能であり、若い世代が集まり易い都市部に仕事も人も流出する負の連鎖を生みます。しかし、人口減少や都市部への一極集中など、この厳しい社会情勢の中において、玉名青年会議所は、40名弱の会員数を維持することができており、このことは他の地域と見比べても何か大きな理由があるのではないかと考え、玉名青年会議所を少し俯瞰的に見てきました。それは、エリアの広さと会員相互の仲が良いということではないかと感じます。2020年をもって解散した荒尾青年会議所の活動エリアを引継ぎ、徐々に荒尾在住会員も増えてまいりました。荒尾在住メンバーも、元のエリアである玉名郡市在住メンバーも分け隔てなく交流を行う今の状況は、玉名青年会議所にとっての財産です。そして、この財産は、玉名青年会議所の先輩方から引き継いできました、楽しんで活動・運動を行う伝統の元にあるのではとの結論に至りました。 決して安くない年会費を払い活動・運動を続ける玉名青年会議所において、個人の成長や社会への貢献など入会のメリットは多々ありますが、それを経て獲得できる人と人の繋がりや、仲の良い仲間が沢山できることの良さも発信しつつ会員拡大を進めます。 一方で、青年会議所としての様々なローカルルールや不文律などが分からず、入会後に戸惑う新入会員がいることも事実です。
本年は、オブザーバー会員期間の間に青年会議所の活動・運動の基礎や会議運営の基本的な知識を習得する機会を作ったのちに、各委員会へ配属する流れにすることにより新入会員の不安や戸惑いを取り除き、委員会配属後は即戦力として活動・運動に取り組める人財の教育を行います。

 

〜活動をサポートするための組織運営〜

玉名青年会議所では、定款、規則、慣習に則り、厳格な組織運営を行っております。これは運営費の全てを会員からの会費で賄ううえで非常に重要な点であります。
各事業の実施には、各委員会が考えてきた議案を執行部会、理事会で協議し最終的に審議可決することで実行フェーズに移ることができます。青年“会議所”である以上、効率的な会議運営を行う必要があります。上程時の内容の確認と審議前の財政規則審査会議を通して、各会議においてはより事業内容の本質的な議論ができるようにします。 そして、新型コロナウイルス感染症の収束に伴い減少したWEB会議を執行部会・理事会に導入し、現地参加を基本としながらも、遠隔地にいるために参加できない場合やブロック協議会等の公務の兼ね合いで現地参加できない方へ会議参加の機会を提供します。 また、昨年8月の線状降水帯による猛烈な豪雨により、玉名青年会議所の活動エリアでも浸水などの多くの被害が発生しました。2023年に玉名青年会議所は社会福祉協議会と連携協定を締結しており、発災直後から支援体制の連携を行うことができました。早期に連携を取れたことで九州地区協議会及び熊本ブロック協議会との連携も取れ、各地の青年会議所からも支援をいただくことができました。この社会福祉協議会、九州地区協議会、熊本ブロック協議会との連携を本年も有機的な連携とすることで、いつ起こるか分からない災害への備えとします。

 

〜むすびに〜

昨年の九州地区協議会会長に和田光平君を輩出したことに続き本年は、熊本ブロック協議会会長として井手健輔君を輩出させていただきます。玉名青年会議所として稀に見る挑戦の連続になります。それに伴い、多くの出向メンバーを輩出することになり、九州の中心に位置するこの荒尾・玉名地域は、今後のまちづくり運動や防災・減災に関する運動における広域連携に重要な役割を果たすと思われます。玉名青年会議所として出向者のサポートをしっかりと行うことで、熊本はもとより九州の発展に向けての一助とさせていただきます。 熊本地震、コロナ禍、物価高騰、水害と多くの危機に直面した近年でした。青年として未来を見失うことなく挑戦を続けよう!我々には愉快な仲間がいる!

 

 

 

一般社団法人玉名青年会議所
2026年度基本計画

 

【2026年度 スローガン】

Enjoy the Challenge